(ほぼ)海外初心者によるアメリカ トビタチ日記

準備から帰国後までの全てを詰め込む トビタテ生による米国留学奮闘記

さぁまた来たぞ、『壁』

 

どーもこんにちは(・∀・) ゆきです。

 

春学期が始まって1週間が経過しました。秋学期より専門的な授業を取っているので、どの授業も今のところとても楽しいです。テスト前は爆発すること確実ですが、ひとまず今のところは大丈夫そうです。歴史の授業だけ先生のお声が快適すぎて眠くなってしまいますが…笑

 

実は、ここ数週間で出国時の大事件並みに一生忘れないであろう経験をしました。

 

ってことで、書きます。はい。ちょっと人によっては不快な内容なので、気持ちに余裕がある方のみ、目を通してくれると嬉しいです。

 

前回のブログで私が寮の部屋を変えられたことに大喜びし、テンションあがっていたことはご存知でしょうか。結果論からすると、部屋を変えられたこと自体はよかったと思っています。なぜならルームメイト、彼女自身はとてもいい人だから!ただ色々問題が発生していました。いつも通り長ーく語りますね。

 

まず、私の部屋はそれぞれ個室があって、リビング(と呼べるほど広くないけど)、キッチン、バスルームをシェアするタイプの寮です。一応学校の中では一番贅沢な寮です。つまり、入居希望者が多い。部屋を変えるのは簡単なことではないと分かっていたため、前回のブログで部屋を変えられたことに「やったー!」とめちゃくちゃ喜んでいたのです。

 

しかし、前回も触れた通り、簡単に言うと、ルームメイトの彼氏が完全に

 

住んでいる。

 

 

もう一回言いますね。

 

住んでいます。

 

 

泊まっているんじゃないの。住んでいるんです(もう分かったってか)彼女と同じタイミングで部屋を去り、おそらく授業に行き、同じタイミングで帰ってくる。時には彼氏だけ帰ってくることも。これはすなわち彼女の学生証をもう勝手に使っているということですね。どう考えても2人が快適には過ごせないスペースのシャワーも2人で同時に入るし、なんなら裸で出てくるし(マジ気持ち悪い)、シングルベッドも2人で使っているんですね。つまり、彼らが部屋にいる限り、彼らの会話が常に聞こえる状態にある。しかもこれは個人的な好みの話になりますが、軍の学部(と言えばいいかな?)の学生なので、男の人ムキムキマッチョマン!!私筋肉嫌なので、苦手なんです、ああいうタイプ。見知らぬ、得体もしれない男、しかも苦手なタイプの男と一緒に生活している。このことで実は2週間とっても窮屈な思いをしていたのです。誰でも気持ち悪いでしょう。合意もしていないのに得体のしれない人と同じ屋根の下って…。

 

 

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 私は引っ越してきた当初、あくまで学期開始前に彼は彼女の部屋に”泊まって”いいひと時を過ごしているのだと思っていたので、特に何も言わなかったんですよ。でも、一向に帰る気がない。「ストレスだな…ちょっとルームメイトにリラックスできないって言わなきゃな…」ずーーーーーーーーーーーーっと思いつつ、秋学期ルームメイトと仲が悪くなって部屋を変えたために、彼女にネガティブなことを言うことを恐れていました。

 

しかーーーーーーーーーーし!先週の日曜日に大事件が発生しました。

私が部屋にいる間に、彼らが×××をしやがったのです。察してください。18禁ですー。

 

ここで爆弾をもう一つ。

隣の部屋に住んでいる男の人も時々女連れ込んで同じことするんですー!(前回のブログにちょっと書きましたね)

勉強が終わってふとイヤホン外したらどう考えても野生感溢れる音しかしなくて、「嘘だろ…」と思って、現地の女の子に相談したら、「残念なことにアメリカでは普通」って言われ、その後から私は「この国ってほんとにさ…」って最大級にバカにしてたんですね。音楽かけるぐらいで隣の部屋に何の音楽か分かるぐらい聞こえる壁の薄い寮ですから、いくら映画を大音量で流したってかき消せてないんですよ、全く。友人は「壁を叩け」というので、人生21年で初めて壁を叩いて(もはや殴って)、足でも蹴りました。壁、ごめん。あなたは何も悪くない。

 

この件があってからアメリカの寮への呆れ?が自分の中で蓄積されていってたんです。(まさか日本ではないですよね?)

 

 

そしたらついに顔も認識してるルームメイトまでおんなじことしやがったー!!!

あああああああああああ~~!!!!!!です!!!!!!!!!はい!!!!!!

 

正直、隣人がふしだらなことはどうでもいいんですが、ルームメイトがそういうタイプの人間なのは真面目に本当に不快…と思って、すぐさま支度整えて部屋から出ました。「泳いで気持ちを落ち着かせよう」と思って、寮から出ようとしたら、なんと寮のロビー開いている!!ルームメイトのことを相談していた友人たちには「RA(Residence assistant)に相談しな」って言われていたので、もうショックで不快で軽くパニックだったあの時の私はRAに相談できそうな勢いがあったんです。誰もいない共有スペースにまずは行き、何を伝えるべきかを必死で考えて、勇気を出してRAに話しました。するとRAさん、一枚の紙を出して、

 

「まぁ分かる。まずはこれやってみて」

 

えええええええええ。それだけ????がっくりしました。何がI understandだよ、understandして当然でしょーが。求めているのはその先だって!って喉の奥まで迫ってきていました。

 

もちろん規則的にその部屋に住んでいいのは彼女だけで、彼氏が住んでいることは「ルール違反」なんですよ。でもRAはそこに関して「それはいかん!」みたいな感じゼロ。私がやはり彼女に直接言わないと何も始まらないし、周りも動いてくれないんだって。周りだけ説得して変えるのは無理なんだなって痛感しました。

 

私が共有スペースにいる間に、部屋から出てきて2人が外に行くのが見えたので、私は泳ぐ予定をやめて部屋に戻りました。そして野生動物に挟まれてあと100日弱生活しなくてはいけないことが本当に嫌で、どうして留学生活全ての期間部屋のことで悩まなくちゃいけないのか、分からなくて不快で不快で嫌で嫌で仕方なくて、久しぶりにネガティブな涙を流しました。涙を流すってなんかきれいな表現ですね。????違うのよ。普通に泣きました。枕抱えて土下座の状態で30分ぐらいは泣いてたと思いますよ。本当に日本に帰って、なーんにも考えないで床にお布団引いてゆーっくりしたい、こんなところさっさと出ていきたいってそんなことで頭がいっぱいになりました。

 

 

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暗いでしょう。笑

当たり前ですが、勉強なんてできる精神状態ではなかったので、友人からもらったディズニーのパズルに夜な夜な取り組み、朝の5時にやっと眠気を感じたので寝ました。そして午後1時に起きて、ルームメイトたちがどこかに行ったことを確認してから部屋を出て、料理したりしていました。

 

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750ピースあります。6時間ぐらいひとりで宇多田ヒカルさん聞きながらもくもくと…。

 

 

正直、もうこの環境に慣れるしかないのかな…仲悪くなるより、私が我慢した方が失うものは小さいのかな…2人の会話をいつも聞いていたら英語の勉強になるよな…っていう思考回路にシフトしようと努力していたんです。以前は。でもあの一件があってからもう我慢できない!!!と自分の中でベクトルが変わってしまいました。

 

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そして昨日。

母が他の件でLINEをくれて、「最近どう?」なんて言われるものだから、素直に「本当に日本帰りたい」と全てを話しました。もしかしたら男性諸君の中には興奮する人もいるのかもしれませんが、私が冗談抜きにこういうのが世界で一番嫌いなことを母はよくわかっているので、「こんなことのために留学してるわけじゃないもんねぇ」「でもこれこそが留学かぁ」「日本でも価値観合わない人と付き合わなきゃいけないのは一緒だしねー」と心配&応援のLINEをまぁ沢山とくれました。

母と話している中で私が出国前に自分に誓った約束も思い出しました(それまでは完全に忘れていました)。「辛いことがあっても、”壁、キター!”ってもはや楽しめ!」と。「また成長させてもらえるオイシイネタなんだから逃すんじゃないよ」とね。

不思議ですね。母と話しているうちに「今日中に決着つけよう」と強い思いがうまれました。

 

母とLINEをした後、アメリカ政治の授業を受けたのですが、ありがたいことに授業がびっくりするぐらい楽しい「うおおおおおおおおおお!!!!楽しい!!!!!!!!アメリカ来られて本当によかった…!!!」と思いつつ、同時に母の言葉を思い出しながら、もうこれ以上ルームメイトのことで悩んで日本帰りたい欲を高めるのは、選ばれて来た身として申し訳ないと感じるようになりました。

 

 

そして昨日の夜。

勇気を出して部屋のドアをノックし、「ちょっと今話せるかな?」と声をかけ、私が思っていること素直にほぼ全部伝えました(と思います。ぶっちゃけ何も覚えてない)

簡単に言うと、やはり彼女自身は本当に素敵な人。ただパートナーとのつきあい方、そしてそれが周りに与える影響に関して私とは180度違う考えを持っている、それだけでした。正直どこまで伝わったかは分からないし、これから生活が変わるとはちょっと考えにくい反応でした。でも私が快くない思いをしていることは伝えられた、これだけでも全然違う。もう話せた後は嬉しくて嬉しくて、運動会で1番になった小学生並みのテンションで図書館まで小さい声で叫びながら走りました。

 

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みなさんは私のこのネタをどのように捉えてらっしゃるのでしょうか。

笑い話にもできますし、いつかは昇華されますよ。実際笑い話として何人かの友達には話しました。でも心の底ではなんかもう殺されているような感覚でここ数日生きていました。変な話カルチャーショックよりどす黒い経験です。

 

 

 

ここから何を学べるか。大事なのはここから。

 

アメリカにおける恋人関係

 私のまわりに結構カップルいるんですが、くっきりAタイプBタイプに分かれているんです。Aタイプはもうほぼ24時間一緒にいるタイプ、Bは本当に付き合っているの?って言いたくなるぐらいいつ会っているのかもよく分からないレベルでいい距離感を保っているカップルです。完全に私のルームメイトはAタイプですね。1人用のベットに一緒に寝て、朝昼晩全部一緒でもはや他の人と会っているのかと聞きたくなるぐらい、2人でお互いの時間を全て共有している感じです。

2人に限らず、私の友人も恋人とずっと一緒にいます。「日本と本当に違うなぁ」と思うのが、そのパートナーを場所問わずどこでも連れてくるのです。つまり今まであった友人のコミュニティにパートナーができたらその人も参加するって感じです。つまり友人も呼ぶとツレもいつもついてくる、みたいな。日本だと割と恋人と友人の時間って分けませんか?こちらの大学だと大学内に寮があって、大学内での生活がすべてなのでそうなるのかもしれませんが、とにかくずっと一緒なんです!よく息詰まらず一緒にいられるなぁと思ってしまいます。「××も連れて行っていい?」と聞かれて「まぁ…いいよ」って答えますが、「わざわざ連れてくる意味とは」って聞きたいのが本当のところです(一緒にいたいから、は別に面白くないので結構です)。私にとっては恋人と友人って違う世界の人間だから同じ空間にいると違和感しかないんだなぁ~…。

 

2点目。まぁもちろんカップルにもよりますが、PDAが激しかったこと。人前でのいちゃつきですね。ルームメイトたちではないのですが、私一回されたことがあって「あんまりいい気しないので、私の前でやらないで」って伝えたら「批判的(Judgemental)な人間だ」って言われてしまったことがあります。PDAやられると私がそこに存在する意味が分からなくなるんですよ。(なんかここに一回書いたかな、書いてたらごめんなさい)気持ち悪い話しますけど、私にとっては友人に見せる顔と恋人に見せる顔は違うわけで、そんないちゃついてる時の様子なんて友人には見られなくないわけです。だから自分にとってPDAとは恋人と2人でいるときにするもので、友人がいるときにするものではない。自分がそう思ってしまっているから、目の前にいるカップルにそれをやられると、「今2人は2人の世界にいるのね」ってなって「なんで私をご飯に誘ったのよ…!」って気持ちになってしまうのです。
だからこそ部屋でもそういうことやられると自分の部屋のはずなのに快適に過ごせない。窮屈に思えてしまうのです。

 

でも、アメリカって恋人関係に限らず人からどう見られているかを(少なくとも日本に比べて)気にしないので、そういうところも気にしてないんだろうなって思います。

 

 

② どうして私がルームメイトたちを不快に思ったのか

 まず1点目。単純に見知らぬ男と生活したくない。これは簡単。誰だってそうでしょう。朝起きたらめっちゃ男っぽい声がすぐ聞こえるんですよ。安心できないし、なんなら怖いです。やめてってなります。私は部屋ではリラックスしたいの。分かるかしら。

2点目。彼氏の方が全くもって私によろしくも何も言わなかったこと。彼人見知りなのかなんなのか知りませんけど、Hi!の一言もないんですよ。こっちからすると、私の寛大な心で君は今ここに住めているのにそこに感謝も何もないんかい!ってなって、正直あまりいい印象はありませんでした。一言「彼とずっと一緒にいたいんだけど、平気?」とか「Hi! I'm 〇〇.I'm glad to meet you.」とか一言言ってくれれば変わったと思います。気遣いを全く感じなかったから徐々に不快感が増したんだろうなと思います。

 

でもこれも相手からすればルームメイトはルームメイト、私たちは私たち♡って感じでそもそも私はOUT OF 眼中なんでしょうね。やっぱり気遣いというのも私たちが思っている以上に日本文化の大きな特徴なのかもしれない。私はまだまだ日本文化中心でモノを見てしまっていることも良く分かりました。

 

 

③ どうして私がここまでルームメイトに伝えることを恐れたのか

 これ本当にもじもじしながら自分にずっと問いかけていました。私は何も悪いことしていないし、まわりにも「彼氏が住み込んでる」っていうと「Ew~」って1人を除いて言ってくれていました。自分の考えがアメリカ文化に反している、浮いている考えではなかったわけです。でも、怖かった。チャートにしてみます。

 

【とにかく関係を悪化させたくない】

↓ なぜ話すと関係が悪化すると思うのか ↓

① 相手にとっては快い話ではないから

② 2人を私が引き裂く感じがして申し訳なかったから 

③ 私が英語のニュアンスが分からないために相手を故意に傷つけたり、誤解を生ませるのが怖かったから

④ 相手の反応が予想できなかったから

 

この4つが考えられます。私ってビビり~~すんごいなんかかわいい人になってるじゃん、って今ツッコミを入れられます。

 

これを日本語に置き換えて考えます。想像の範囲にはなりますが、仮に同じ案件だったとしても私はたぶん容易くルームメイトに同じこと言えるんです、おそらく。何故だ。

 

ズバリ。

日本語は自由に使えるから。相手がどんな反応をするのか予想できるから。

 

相手の反応を見ながら色んな言い方で相手を傷つけすぎないように、でも言いたいことはきちんと難なく伝えられます。やっぱり壁は英語か、文化かって改めて感じます。

 

でも!そうだったからこそ!今回の経験はまた一歩私の経験値を上にあげてくれる良いきっかけになりました。ありがとう!ルームメイト&彼氏くんたちよ!

 

④ この一件で私はどう変われる、成長できるのか

実はこっちに来て友人ではない人に言いにくいことをきちんと言葉にして伝えたのは今回が初めてでした。今まで何度も大学とかに”要求”はしてきましたよ。でもそれはこちらがお客さんとか、ある程度有利な立場だったからできたんですね。でも、今回はあくまで対等な学生同士。これからは今回の経験を踏まえて「あの時頑張れたもの…!」という自分の中での”根拠””ができて、これから似たような経験をしても(もう嫌だけど!)、今回自分にかかったストレスよりかは少なめで同じことを達成できる気がします。また、明らかに相手が悪い場合とかはもう遠慮なく!!「いや、私悪くないし⁈なんで聞いてくれないわけ?????」って自信もって(?)交渉することができそうです。

 

あとはやはり伝えるときの順番って大事。最初から「おたくの彼氏、何とかしてくれない?」じゃ相手も気を悪くする(当たり前)「暖房のこと気を遣ってくれて、扇風機かなんか買ったよね?いつも音が聞こえる。ありがとう」「いつもご飯食べ終わった後すぐにお皿洗ってくれてありがとう」って感謝を折々にいれました(これは実際に本当に思っていること)。最後には自分を下げて?日本食、見た目が耐えきれなかったり、臭かったりしたら言ってね。すぐ冷蔵庫から取り出すから!この前友人にお酢使った料理臭いって言われちゃって(汗)(笑)(笑)」って。嘘です。はい。アメリカ人がなますを嫌うというのは聞きましたけど、私の友人は「おいしい」って食べてくれました。時には自分を引きつつ、「別に彼氏のこと嫌いとかそういうこと言ってるんじゃないの」って誤解されないように大切なことは繰り返しつつ、「でもずっといられるとリラックスできないんだ」ってポイントポイントで目を見て伝えました。この時の順番はやはり今後も大切にしたいものです。何回一人でイメトレしてから臨んだか…!!!!!!よくやったぞ、ゆきちゃんって気持ちです。本当に。

 

 

もしこの記事によって不快な思いにさせてしまっていたらごめんなさい。でもこっちでの経験をなるべく風通しよくしておきたかったので、思い切って書きました。

 

 

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何より私のどん底状態の時に話を聞いてくれたお友達のみなさん、ありがとうございました。ベッドの中で1人泣いている時はもうどうしようかと思いましたけど、結局携帯通じる限り一人じゃないなって笑、皆さんの力をとっても感じました。本当にありがとうございました。

 

明日で帰国まで100日です。今回の件で「あと何日しかない!」という思考回路が「あと何日耐えれば日本帰れる…」となってしまったので、まずはそれを修正できるように、お友達と楽しい時間を過ごせるように、まずはこの経験を話しまくってストレスアウトします☆まぁもう特殊な経験をさせてくれた野生動物さんたちに感謝しなくては!ありがとう!

 

これからの生活が少しでもよくなりますように!祈りを込めて!

 

 

では!ばいばーい!